MMD格闘ログ

NSFWなMMDブログです。直接的なものはありませんが。

MMDで組技モーションを作る・キン肉バスター③

前回は極めポーズの大まかなものを作りました。細部を登録します。

 

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指の登録

まずは攻撃側の手です。

指のボーンは数が多くて一個一個最初から登録すると大変です。そこでポーズセットを利用します。

様々な作者さんがいらっしゃいますが、私はこの方のセットを使用しています。

seiga.nicovideo.jp

 

ダウンロードと解凍をして、好きなポーズを読み込みます。

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ポーズデータ読込から選んでも良いですし、直接MMDにファイルをドロップしてもOKです。

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「右手握り緩め親指離れ.vpd」を読み込みました。読み込んだ直後は上のようになります。まだこの時点では登録されていないので、読み込んだ直後にボーン操作タブから登録ボタンを押しましょう。

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もし手のボーングループを展開していなければ(左が+になっていれば)、上のように暗めの赤◇になります。この状態でも反転Pはできるのでやってみます。

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左手側も登録されました。

 

腕IK使用時の手首回転

次に手首の回転です。

腕IKを使用しているモデルで手首を回転させるには、

・肘+ボーンを回す

・手捩ボーンを回す

という方法があります。モデルが破綻しない方でやるのがよいです。

最近は私は手捩ボーンをよく使っています。

 

手の角度を修正します。

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回して見ました。よさそうです。同じようにして反対側も行います。

 

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両腕の捩じりを修正後、腕IK位置を修正して相手のひざにあわせました。

 

両者の首角度を修正します。

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しばらくはこれで良いでしょう。

 

なんとなく気分を盛り上げるために受け側の表情を変えます。

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・・・お好みに合わせて。

 

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これで極めポーズはできました。

 

ボーンのグループ登録

ポーズができたら、そのフレームのすべてのボーンを登録します。

後で不要になるかもしれませんが、それ以前のフレームの動きを作る際にわかりにくくなるのです。

やり方は、

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フレーム操作タブのボーングループ名(上の図だと体幹)をクリックします。するとこのようにそのグループに含まれるボーン全てが選択状態になるので、この状態で登録かEnterキーを押します。

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するとこのようにグループ内すべてのボーンが登録されます。同じようにして各グループで登録します。

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実際には物理演算で動く髪の毛やスカートなどは登録する必要はありません。

また全ての親ボーンや表情も登録不要です。

攻撃側にも同じことをしてこの極めフレームでポーズを固定します。

 

次にその間の動きを作っていきます。

参考動画をもう一度チェックします。

技の大きな流れとしては、

0.相手を掴む

1.相手の左足を取る

2.担ぎ上げる

3.上に飛び上がる

4.上空で固めポーズになる

5.落下し極めポーズ

6.相手を離す

となるようにみえます。

1から4を作り、間を埋めていく方法を取ります。

このうち2-4は受け側のポーズがあまり変わらないので、まず0と1のポーズを作ります。

 

様子見に5フレームに移動します。

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謎ポーズになっていますね。

これはさっきまで作っていた20フレームの動きになるための間の動きになっているためです。

 

気を取り直して0フレームへ移動します。

 

構えポーズの作成

まずは0フレームに攻撃側受け側の立ちポーズを作ります。

元ゲームでは両者ともに右足を前、左足を後ろのポーズにしているのでそれに倣います。

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受け側の両足IKを前後に、センターを少しY軸で下げました。

足IKを20フレームでOFFにしていますが、それ以前のフレームでは依然としてIKはONです。

構想では持ち上げたあたりでOFFにしますので、ここはそのままです。

 

腕も戦闘中っぽく構えてみます。

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両腕をくの字に曲げて顔の前に持ってきました。

 

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センターをZ軸方向に少し下がらせ、足IKの前後幅が開きすぎなので修正します。

 

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上半身、上半身2を前のめりにして首を後ろに反らせ、気持ちS字の曲線になるようにします。

 

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両腕をさらに上げ、位置をずらしつつ顔の前をガードするような姿勢にします。

それっぽくなった気がします。

 

次に攻撃側も構えポーズを作ります。

意図があるならば好きなポーズを作ればよいですが、今回は同じような構えにしてみます。

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足を開きました。

よく見ると、つま先が地面にめり込んでいます。これはつま先IKをOFFにしたためです。

足首を回転させて地面に沿うようにします。

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直しました。

このようにつま先IKがOFFだと足先が地面にめり込むため、歩くような動作はちょっと難しくなります。

しかし投げて大きく移動する際の足首の調整の面倒さは筆舌に尽くしがたいので、ここは微調整で乗り切ります。

 

腕IK使用時の肩、腕の回転

受け側同様に腕を構えたポーズを作りますが、攻撃側は腕IKを入れているので同じようにはいきません。

腕IKを移動させて顔の前にもってきます。

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位置はこんなものの気がしますが、脇が空きすぎている気がします。

「腕を回転させたい」というときは、腕IK導入時に同時に作られた肩+や腕+ボーンを動かします。

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少し閉じました。

手首の向きを直すため、手捩ボーンを動かします。

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手のひらを向き合わせました。

上半身を調整します。

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受け側同様に気持ちS字を描くように上半身、上半身2、首、センターを動かします。

このとき腕はIKなのでほとんど移動しません。多分受け側より簡単です。

 

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手に指のポーズから「第二関節曲げ」を読み込みました。腕IKをZ軸方向に前後にずらしました。

 

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受け側にも指のポーズ「握り」を読み込みました。スタートの構えポーズとして良い感じです。

「0.相手を掴む」ポーズとしてこれで良しとします。

次に「1.相手の左足を取る」ポーズ以降を作りますが、次回に続きます。