⑩までには終わりたいところです。
前回は技の開始の掴みモーションを作りました。
今回は持ち上げからを作ります。
ふたたび技全体の流れです。
0.相手を掴む
0.5.相手を引き寄せる
1.相手の左足を取る
2.担ぎ上げる
3.上に飛び上がる
4.上空で固めポーズになる
5.落下し極めポーズ
6.相手を離す
0.5が結構大変でしたがMMD動画の作成はそんなものです。
ポーズ作りは楽しいのですぐできますが、動画にすると中間の0.5の動きに発狂しそうになります。頑張りましょう。
持ち上げ動作の作成
今回は新しいポーズの作成からです。「2.担ぎ上げる」のポーズを作ります。
前回の「1.相手の左足を取る」ポーズが30フレームで極めの「5.落下し極めポーズ」が45フレームなので時間を延ばします。
30-45フレームでとりあえず適当に6倍にしてみます。0.5秒が3秒になります。
攻撃側と受け側両方伸ばすことを忘れず。
40フレームに30フレームの内容をコピーします。
持ち上げですが、参考動画では持ち上げている最中に両足を掴んでいるという風に見えます。
なので持ち上げ後のポーズはキン肉バスターの形にほとんどなっていると考えてよいでしょう。
まず攻撃側の姿勢を作ります。
変更前と変更後です。
上半身・上半身2・首を初期化、センターを前に、グルーブをのけぞってまっすぐ背筋が伸びるように少し変えました。
持ち上げる動きのコツですが、腰の移動が「少し前進しながら持ち上げる」ようにするとよいです。
腰をのけぞるだけで持ち上げるのもパワー型なら良いですが、体格的にそこまで変わらなければ前進しながら持ち上げるのが違和感なく仕上がると思います。
足IKのOFFとその調整
腕のポーズを決める前に受け側の位置を変えます。
センターを上に、グルーブを回転して前のめりにしました。
足の位置が変ですが、これは足IKによるものです。
最終的には足IKはOFFにするので、持ち上げるこの時がOFFにするフレームとします。
前の41フレームに戻り、足IK・つま先IKをOFFにします。
これは40フレームの足IKがONのときで、
こちらは41フレームの足IKがOFFになったときです。
大きく足のポーズが変わっているのは、IKをOFFにしたことで足・ひざ・足首の関節ボーンで動きを決めるようになったからです。
このままだと大きく変わりすぎるので、前のフレームからあまり変化が無いようにします。
40フレームと41フレームを見比べながら、41フレームの足とひざのボーンを修正します。
上が40フレームで、
下が41フレームです。
足の関節角度でほぼ同じようにします。ビューをぐるぐる回転させながら見て、同じくらいの位置で決めます。
こういった動きの大きな変化のときにIKをOFFにすると目立ちにくいのでお勧めです。
60フレームに戻ります。
とりあえずいま作った41フレームの足のポーズをコピーしました。
参考動画を見ると、この時点でほぼキン肉バスターの極めポーズ同等になっているようです。
そこで極めポーズ(現在120フレーム)の足のポーズをコピーしました。
最初から開き切っていると変化にならないので、少し足を閉じます。
このくらいでしょうか。下半身もX軸に折り曲げて身体を追っています。
このまま受け側の腕ポーズも作ります。
動画を見ると腕もほとんど極めポーズと同じような位置関係にあるので、120フレームの極めポーズからコピーしてきます。
コピーしました。
動画をよく見ると腕はもう少し上がっている状態なので、上向きになるようにします。
肩をlocalY軸で動かして、攻撃側の首より後ろに腕がいくようにします。
指の開閉ポーズ
ついでに指のポーズを変えてみます。
今は握りしめている状態ですが、技をかけられて持ち上げられたときに半開きになっていて欲しいです。
指ポーズをポーズ集から読み込んでも良いですが、簡単なやり方を紹介します。
まず変えたいフレームの指を全登録します。
指のボーングループを閉じた状態で選択し、Enter押すのが早いです。
次に、10フレーム先に移動して同様に指全部を選択し、初期化を押して登録します。
すると10本の指全てが初期の開いた状態で登録されます。
ここで、1フレームずつ元のフレームへ戻っていきます。
5フレーム戻ったところの指ポーズです。
握りこんだポーズから初期状態に10フレームかけて変化するので、5フレームは50%指が開いた状態になっています。
ここで同じく指全てを登録し、これを元の60フレームへコピーします。
登録したら65、70フレームの指はいらないので削除します。
このように「指を少し開きたい」というときに、先のフレームで初期化を登録し、その中間地点のポーズを拾ってくるやり方でした。
ポーズ集から読むよりも早く指を開くポーズを作ることができます。
指もできたので攻撃側の腕ポーズを作ります。
動画では相手の両ひざ裏を掴んでいるので、そこに腕IKをもっていきます。
今回は一回でうまく掴めました。
届かないときは相手の下半身や足のlocalX軸で回転させて掴ませてください。
ポーズを確認してみます。
よさそうです。
40フレームは30フレームをコピーしただけなので、ここに掴む動きを入れます。
攻撃側のセンターを下げ、グルーブを回して前かがみにし、左腕IKを相手の右足が掴めそうなところにもっていきました。
続いて受け側を作ります。
同様にセンター下げ、グルーブ前かがみに回転。下半身を前側にlocalX軸回転。両腕を少し開いて攻撃側の背より後ろになるようにします。
また左足IKを少し下げて過剰に足が開きすぎないようにします。
攻撃側の位置を再度修正します。
両腕IKを相手のひざ裏を掴むように位置調整します。
受け側の上半身も少し再調整し、首が攻撃側の左肩にめりこまないようにします。
両足を掴むポーズはよさそうです。
先ほどせっかくIKをOFFにしたのにひとつ前の40フレームを変えてしまったので、もう一度41フレームの受け側足の角度を調整します。
・・・本当は順番間違えました。本来はこちらを先にすべきですので。
往々にしてこういった順番ミスはあります。
ここで50フレームで中間の動きをみてみます。
干渉しています。
原因は受け側のセンター移動が最短距離の直線移動で変化しているからです。
グルーブや関節ボーンは回転なので回ってくれますが、センターやIKといった位置で登録するボーンはこういった回転の動きが苦手です。
直すには間の動きを打っていくしかないのですが、その前に補完曲線を設定しなければいけません。
補完曲線はこの記事で書くと長いので、他のポーズを決めてからこの場所に戻り設定します。
なのでとりあえずここは見てみぬふりをします。後で設定法は書きますので。
暫定的に、センターだけを動かして首を攻撃側の左脇下にいれておきます。
今後の設定が面倒ならこれだけでもまあまあ見れるものになります。
ここまでを動かしてみましょう。
すこし違和感があるものの、意外と見れるものになったような気がします。
キリが良い(?)ので今回はここまでです。
最後に消化不良になっていますが、まずは一通りの動きを優先していきます。
次回は持ち上げ~飛び上がりです。
よろしくお願いします。