2020/7/9 追記
検索で腕IKを追加する方法を探して来られる方が多いようです。
このblogはMMDの一般的な使用方法を解説するものではなく、どちらかというとNSFWな内容を扱っています。
この記事自体は健全ですが、他の記事は特殊なものばかりです。
他記事を読むのでしたらご了承ください。
プロレス技や寝技関節技といった動きをMMDで作るためには、当然ですが相手を掴む動きが必要になります。
こういった「この位置に手足が来てほしい」というときに威力を発揮するのがIKボーンです。標準のモデルには足のIKはあるので意図せず利用する方も多いと思います。
この記事では、腕にもIKを導入する方法を書きます。
ソフト・プラグインの導入
前提としてPMXエディタを開けることが必要なので、入手しておいてください。
大感謝です。
ダウンロードページから規約を守ってご利用ください。
腕にIKを導入するためにはプラグインが必要になります。
以下の方が作成されました。
超便利です。本当にありがとうございます。
細かいことですがダウンロードして圧縮ファイルを解凍する前に、ファイルのプロパティを開いてください。
圧縮ファイルはこのセキュリティチェックボックスの「許可する」を押してら解凍しないと、エディタ導入時にエラーが発生します。忘れないようにしましょう。
PMXエディタへのプラグインの導入方法は作者様のサイトを参考に。
基本的には必要なファイルを所定の場所に入れるだけです。
導入したいモデルをPMXエディタで開いたら、編集タブから以下の場所のプラグインを起動します。
他のプラグインも入ってますが気にせず。
腕IK(not 腕切りIK)の導入方法
上図のように、肩をIK影響下にするというところにチェック、腕IK親を全ての親にしておきます。
これで実行を押します。
肩、腕、ひじ、手首に+の付加されたボーンと腕IKが追加されます。元のボーンは変わっていないので問題ありません。
試しに動かしてみます。
PMXエディタの表示ウィンドウの右上、Tアイコンを押すとTransfromViewモードになり、ボーンを動かせます。
右の表示枠タブを見てみると一番下に腕IKというボーングループが追加されています。
この中のIKを動かして、違和感なく腕が動けばOKです。
PMXファイルを別名で保存して閉じましょう。
以上のような手順で腕IKを追加できます。
組技系のモーションを作る際に便利ですのでぜひ。
腕切りIKの導入方法
上記の画面で「手首の親を腕IKに」にチェックを入れると腕切りIKになります。
腕IKと腕切りIKの違いは動かしてみればすぐわかります。
これが腕IK(not 腕切りIK)の場合で、IKボーンの位置が腕ボーンの届かないところにあると、IKでつながっているボーンは手首がその方向に向くように最短経路で動きます。
一方で腕切りIKの場合では、見ての通り手首が「伸び」ます。一見するとゴム人間にしかならないでしょうが、手首の向きに注目してください。
腕切りIKでは手首の向きが変わっていません。逆に切り…でないIKでは手首の向きが変わっています。
これが腕切りIKの長所です。つまり、「腕IKを操作してどの位置に持って行っても、手の姿勢が変わらない」という動きが作れます。
この腕切りIKが威力を発揮するのは例えば以下のような用途です。
- 手を板や床に着いたまま、身体を動かしたい
- 何かを持たせたまま、向きを変えずに運びたい
- 両手でポーズ(ハートマークとか)を固定したまま動かしたい
などがあります。
一見とても便利な腕切りIKですが、その性質上ポーズを決めたフレームごとに手首と手捩じれをチェックしなければなりません。
上記のような動きを使わない場合は切っていないIKのほうがモーション作成が速いです。
したがって、あらかじめ両方の腕IKで改造したモデルを用意しておき、動かしたいモーションで使い分けるとよいです。
一般的な腕IK導入方法でした。
お役に立てれば幸いです。