普段プロレス技や関節技のMMDモーションを作って動画を投稿しています。
他に作ってくれる人が増えると良いなと思いまして、Twitter上で技モーション作る記事のアンケートをとりました。
MMDでの動画モーションの作り方(関節技)を記事にしてみようかと考えているのです。初心者向けのような簡単モーションになりますが、どれがよいでしょうか・・・
— チャイ (@chaipopo) 2020年2月26日
その結果「正面向き合った状態からキン肉バスター」で作って欲しいとの意見が最も多かったので、この技のMMDモーションを作る過程を紹介したいと思います。
大前提として・・・
人を対象にしています。
これらの基本的なことはここでは説明しきれないので、他の解説されている方のサイトなどを参考にしてください。
多分配布モーション流し込みができる人なら大丈夫だと思います。
始める前にとても重要なことを書きます。
モデルデータを配布している人の中には、ゲーム等の3Dモデルデータを抽出して作成するデータが残念ながら存在します。
「リッピングモデル」とか、「ぶっこ抜きモデル」などと呼ばれています。
リッピングモデルを使用した動画の公開は明確に違法行為です。それらのモデルを使用した動画を投稿することは絶対にしてはいけません。
何がリッピングモデルかは判別が難しいですが、大抵元のゲームに異常に似ているものは疑わしいと思ってよいでしょう。
特に格闘モーションなどの原作ゲームのキャラクターが絶対行わないような動画を公開することは問題になりうるのでしてはいけません。
技の流れの確認と操作の基本
まず技のモーションは何を参考にするかです。
原作はマンガなので絵のコマとコマの間の動きは想像するしかないのですが、いきなり静止画から動画におこすのは難しい技術です。
なので、一番わかりやすい3Dのゲームの動きを参考にします。
今回はこちらの動画を参考にして作ることにします。
完全に同じにはならないですが、雰囲気が似ているところまでは作ってみましょう。
モデルのロード
まずは受け側のモデルを読み込みます。
拙作ですみませんが、とりあえず自作モデルにしました。
次に攻撃側のモデルを読み込みます。
読み込んだ状態では重なっています。
最初の位置合わせ
ボーンの動かし方について、基本的なことですが一応。
動かすときにglobalとlocalという座標系があります。どちらでやっても同じなんですが、動かしたいところに持っていくやりやすさで変えるのが良いです。
右下のXYZです。
localの文字を押すとglobalに、逆も同じです。
センターとIKといったXYZの位置を動かす際はglobal、関節の回転はlocalでやった方がよいです。
ボーンを動かす際はこのXYZの文字を押しながらマウスを動かして操作します。色々な3Dソフトの中で結構MMDに特徴的な動きです。
技のスタートは正面向き合った状態からなので攻撃側を動かします。
全ての親ボーンをZ方向に動かします。量は適当に、このくらい離れたところからかけると思ったところで良いです。後で修正できるので見やすい位置で。
全ての親ボーンをY軸回転して180°回転させます。
このときウインドウ下の数値を直接入力してEnterキーを押すと良いです。
ボーンの登録
ボーンの登録という操作は非常に多く行うので、やりやすい方法で行う方が良いです。
私はマウスで右下の軸ボタンのボーンを動かして、Enterキーを押すという操作でしています。
もちろん下のタブの登録ボタンを押してもよいです。
また基本的なことですがボーンを動かしていても登録を押す前にフレームを動かすと、元の位置に戻ってしまいます。
必ずフレームを動かす前に登録をするようにしましょう。
それぞれのスタート地点を仮決めしました。
次に技のモーションフレームを打っていきますが、長くなるので次の記事に続きます。
ちょっと長くなりますがお付き合いください。